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筆者は働きながら2人の息子を育てるワーママですが、今回は発達ゆっくり次男が3歳7ヶ月時点での発達検査の体験レポです。
※注意※
これから検査を控えている人は、お子様本人に検査項目の結果を予め伝えたり練習したりしてしまうと
検査結果に影響を及ぼす可能性もあると思います。
あくまで親御さんの心の準備や、検査終了後の参考にするという視点で読んでいただければ幸いです。
自分自身の備忘録でもあります。注意をご理解いただいた上で、参考にしてくださいね。
発達検査はどこで受けられる?
発達検査は、医療機関や専門の施設など色々な場所で受けられるようですが
私の次男の場合は自治体の3歳半健診をきっかけに、保健センターにて市の公認臨床心理士さんによる検査を受けることになりました。
★あわせて読みたい→【発達ゆっくり次男】発達検査のきっかけは「トイトレ」…トイレが出来ない3歳次男
息子2人の子育てをしていく中で次男の発達に関しては不安に感じる場面が多くあり
それが積み重なって、3歳半健診を自分の中の目安にしていたのでこのタイミングとなりましたが
信頼できるかかりつけの小児科や保育施設・幼稚園など、発達検査に関する相談は健診を待たなくてもいつでもできます。
検査を受ける最適なタイミングはいつなのか?と問われると、こればかりは本当に個人差があるためはっきりとした答えは無いですが
普段いちばん子供と接しているママやパパが「発達検査、受けた方が良いのかな…」と感じたタイミングでひとまず受けてみるべきだと私は思います。
実際に受けた「k式発達検査」はこんな感じでした
やっと迎えた2ヶ月先(!)の発達検査の日。
その場に居合わせたのは、健診のときに担当してくれた保健師さん(家庭訪問と保育園訪問もこの方)と市の公認の臨床心理士の先生の2人でした。
物腰が柔らかい方だったので、次男も警戒心少なく割とリラックスして検査を受けられたと思います。よかった~
【発達検査の流れ①】親に対して相談内容を明確に聞き取り
4人が席に着き、簡単に自己紹介をしたところで
まず臨床心理士さんから親である私に、次男に関して心配なことや気になることなどの聞き取りがありました。
その時に話した内容がこちらです↓
- トイレが全くできず、そもそもトイレは排泄をする場所ということが理解できているのか不安であること
- 今日は保育園で誰と遊んだか、給食は何を食べたのかなどという質問に対していつも同じ子の名前を言ったり同じ食事のメニューを言うので、経験と合った発言をしているのか心配
さらに、発達検査をすることによって知りたいことはどんなことか教えてください。ということだったので
もうひとつ気になっていた「お絵描きが全くできない」ということから、先々の心配として
次男が小学校に上がったときに、字を書いたり図工の制作活動などで困ってしまうのではないかと心配していて
兄が小学校に行くようになり、小学生はなんでも自分でできないといけないことを目の当たりにしている今現在
追々次男が小学生になったときに困らないように、今のうちからできることをしたり対応の仕方を知っておきたいということを伝えました。
冒頭の聞き取りによって、発達検査を受ける理由を明確にすることができました。
【発達検査の流れ②】メインの発達検査(約1時間)
相談内容を確認したところで、早速検査に進みました。
その前に検査時の注意点として
親は、助け舟を出したり先生の質問を分かりやすく言い換えたりしてはいけない、ということでした。
助けたい気持ちをグッと堪えた1時間でした…
※ここからは検査内容と次男の結果を詳しく書きます。冒頭の注意事項をご理解いただいた上で読んでください。
↓↓↓いざ検査開始(覚えている範囲で、検査内容と次男の行動を箇条書きで記載していきます)↓↓↓
・名前と年齢を言えるか→フルネームで言えた◎
・積み木を高く積めるか→できた◎
・積み木を真似して作れるか→未達成×。トラックの形を真似すべき課題を、自分で作るのではなく先生が組み立てたものに追加して「おおきなトラック」を作っていた(一緒に作る感じになってしまった)。積み木を斜めに引っかける形はうまく真似できずだったが、やろうとする姿勢は見られた。
・大小の2つのマルのうち、どちらが大きいか。長さの違う2本の線があり、どちらが長いか。→紙の方向を変えて3回ずつ質問し、全て正しい方を答えられた◎
・じゃんけんのグー・チョキ・パーができるか。「じゃんけんに勝てるように出してね。先生は今からグーを出すから、勝てるように出してね」という難問→やはり×。勝てるようにではなく同じ手を出して真似をしてしまう。
・カードに描かれている絵が何かを答える、色の名前を答える→◎
・泣いている顔、怒っている顔、笑っている顔など複数の絵の中から指示された感情の絵を選ぶ→◎
・色々な形の図形が書いてある紙から、同じ形の図形を当てる→◎
・紙に2本の線を書く、丸を書く→△。いびつだけど真似はできた。
・折り紙を二つに折る、二つ折りからさらに二つ折り→折り紙に慣れておらず×。折り紙をくるくる巻いてしまい折ることができない。
・2つのブロックがあり、「これを調べて、重い方を先生にちょうだい」→できない×。質問の意味が分からず、適当に好きな方を先生に渡してしまう。
・積み木を4つ等間隔で並べて、別の積み木を数回カチカチ当てるというのを真似する→○。当て方の順番や間隔を変えてもちゃんと真似できた。
・先生の言った言葉を真似する→△(3つほどの文章、後半でなんとなく意味が理解できた様子)。「今日は暑いです」など。最初はその言葉に対して「うん、あついね」など返事をしてしまっていた。「先生の真似をする」という質問の真意を理解できていない。
・「お腹が空いたらどうする?」「眠いときはどうする?」「寒いときはどうする?」の質問に答える→△。「眠いときはゴロンする」、「寒いときは毛布を掛ける」という回答はできた。お腹が空いたら?は「お腹がぐーってなる」など、「どうなるか」を答えられるが「どうすればいいか(手段)」は答えられず。
・ばらばらに置いてある積み重ねブロックを「お片付け」「ないないして」→大きさの順番に片づけられた◎。
・積み木を指定された個数バケツに入れる→◎。
・積み木を4つ並べて、1,2,3,4って指を指して数えて→×。質問の意味が理解できていなかった様子
・先生の後を追いかけて軽く走る→◎
・片足ケンケン→両足飛びになってしまい×。
・両足でジャンプ→◎
…このように、隅から隅までという感じでじっくり1時間の検査が実施されました。
検査後半になると疲れてきたのか、私のところにちょこちょこ来て手を握るなどスキンシップを求めてきました。検査結果にはそのことも記載があり、次男の行動ひとつひとつをじっくり観察されていました。
【発達検査の流れ③】検査を終えて、親と振り返り
全ての検査を終えて、保健師さんと次男がおもちゃで遊んでいる間
臨床心理士さんと私で話し合いがありました。
検査を終えてどう感じたか、という質問に対して
私はこの時点では、検査を全てこなせて初めて年齢相応の結果になると思い込んでいたので
「できなかったこと」の印象が強すぎて、涙が溢れてしまいました…。
しかし、積み木を叩く項目やバケツに入れる項目は「年齢以上に達成できていた」という結果になったことから
例えできない項目が多かったとしても、出来る出来ないではなくあくまで「達成度」を見ているので
親である私たちが検査中にあまり落ち込む必要は無かったんだ!というのが、検査結果の報告まで経験した私が強く思ったことのひとつでした。
結果
検査から1週間後、結果報告を受けに行きました。
結果は子どもが同席しなくても良かったので、次男が保育園に行っている間に私だけ出向き
検査と同じ場所で、担当保健師さん・臨床心理士の先生・私の3者面談のような形で報告を受けました。
【結果報告の流れ①】発達年齢・指数と各項目の結果から分かることの報告
★検査名:新版K式発達検査2020
- 「姿勢・運動」・・・3歳1ヶ月(DQ84)
- 「認知・適応」・・・2歳11ヶ月(DQ80)
- 「言語・社会」・・・3歳4ヵ月(DQ94)
- 総合・・・3歳1ヶ月(DQ84)
※「DQ」は「発達指数」のことを指します。
結果的に、平均よりは下の水準ではあるものの年齢相応の発達と見なすことができるということでした。
結果は臨床心理士の先生が作成した結果報告書を読み上げていく形だったので終始ドキドキできたが、「年齢相応」という言葉に心底ホッとしたのを覚えています…
しかし次男は「得意なことと苦手なことの差が大きい発達凸凹タイプ」ということが分かりました。
積み木と先生からの質問に答える項目から、目で見る情報を再現するのは得意だけれども
耳で聞いた情報を記憶して再現するのは苦手で、さらに指示が重なると混乱する傾向があるようです。
また折り紙やお絵描きの項目から、手先の加減が必要なものや経験値が低いものに苦手傾向があることが伺えたとのことでした。
【結果報告の流れ②】検査結果を受けて次男への関わり方を具体的に提案
検査を受けて良かったと思ったのが、次男の発達度合いが分かっただけではなく
今後の関わり方について詳しく具多的に知ることができたことです。
普段の遊びの中で、苦手なことを伸ばしていくのが良いということで
普段あまり興味が無く経験が少ないので検査にもそれが顕著に表れたのではないかということから、極端に出来ていなかったお絵描きや折り紙をたくさん経験させてあげること。
お絵描きやぬりえは筆圧を変えるとそれが表現しやすいので、クレヨンを使って練習してみると良いこと。
指示するときはひとつずつ、実際に大人がやって見せたり長男やお友達がやっている姿を示したり(=目で見る情報を与える)しながらだと受け入れやすいこと。
苦手そうなことは途中までやってあげて、続きをやってもらうことで達成感を経験させてあげるのも大切ということ。
このように、今まで言葉で一生懸命伝えても伝わらなくてお互いにもどかしくなってしまっていたのですが
次男が得意な方面から教えたり手助けをしてあげるのが有効ということが分かり、今までよりも格段に次男とコミュニケーションが取りやすくなりました!
個人的には”受けて良かった”発達検査
このように、発達検査の内容は結果も併せてかなり情報量が多くなってしまいましたが
私自身にとっても、次男にとっても保育園にとっても発達検査を受けて良かったと実感しています。
そのあたりの詳細は、こちらの記事の終盤にまとめています↓
★あわせて読みたい→【発達ゆっくり次男】発達検査のきっかけは「トイトレ」…トイレが出来ない3歳次男
検査を受けてから約4ヵ月経ちましたが、次男は4歳になりました。
なんとなんと、4歳直前にずっと心配していたトイレができるようになりました(拍手)!
とは言っても完璧に出来るまではまだまだといった感じですが、大きな1歩を踏み出せたという感覚で
本人もとっても嬉しそうなので、マイペースに次男の成長を見守っていけたらいいなと思います。
発達検査を検討中、結果待ちのママ・パパの参考になれば嬉しいです。