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こんにちは!ドラッグストアで働く管理栄養士、みつママです。
今回は、「鉄のサプリメントと薬の違い」についての記事です。
同じ成分でもサプリメントと薬、両方あるものって多いよね。
なんとなく、サプリメントより薬の方が効くようなイメージだけど…どういう違いがあるの?
↑これは、普段勤めるドラックストアで筆者がよく聞かれる質問のひとつです。
それだけサプリメントと薬の違いが気になっている人が多いということですね!
今回は、特に聞かれることが多い「鉄」について取り上げます。
鉄は人間にとって大切な栄養素のひとつ。
でも、厚生労働省のデータによると私たちの鉄分摂取量は不足している状態が何年も続いています。
普段の食事だけでは必要な量の鉄を完璧に補給するのは難しいということですね。
本来は3食きちんと食べ、その中で鉄分を意識して摂るのが理想ですが
常にひとつの栄養素を意識しながら食事を用意するのは手間もかかるし大変です。
そこで活用できるのが、サプリメントや市販薬!
今回のテーマ「鉄」の補給に関するものはドラックストアなどでよく見かけると思います。
でも選択肢がたくさんありすぎて、どれが自分に合っているのか迷ってしまいますよね。
ここからはドラッグストアで働く管理栄養士の筆者が、鉄のサプリメントと薬の違い、その選び方・摂り方のコツなどを解説していきたいと思います。
実は筆者も貧血気味。
鉄は意識して補給するようにしています!
鉄のサプリメントと薬の違いとは?
結論から言うと、このような違いがあります↓
- サプリメントは「食品」の分類なので、あくまで毎日の食事で足りない鉄分を補助として摂るのが目的のもの
- 市販薬は「貧血用薬」なので、試験・調査が行われた上で”服用することにより貧血症状の改善効果がある”ということを国などに認められたもの
ということで、飲み分けとしては
- 毎日の鉄分補給=サプリメント
- 貧血症状が出ている場合=薬
ドラックストアでの普段の接客ではこのようにお伝えしています。
詳しく解説していきますね!
鉄の種類【ヘム鉄・非ヘム鉄】
まず、鉄についての基礎知識。
鉄は「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」に分類されます。
- ヘム鉄…肉や魚、レバーなどに含まれる鉄。身体への吸収が良い。
- 非ヘム鉄…緑黄色野菜、貝類、海藻などに含まれる鉄。身体への吸収はイマイチ。
サプリメントでは、鉄は鉄でも「ヘム鉄」と明記されているものが多いですよね。
ヘム鉄・非ヘム鉄どっちがいいの?
じゃあ、吸収を考えたら「ヘム鉄」を選んでおけば間違いないってこと?
非ヘム鉄でも、ビタミンCやたんぱく質、アミノ酸と一緒に摂ることで吸収率がアップします。
鉄以外の成分に目を向けてみても◎
例えば…
- 妊婦さんなら葉酸やカルシウムも一緒に摂れるもの(※医師に確認してから!)
- 疲れや、普段の食事からの栄養も気になる場合はビタミン類も一緒に摂れるもの
このように、成分だけでなく
身体の悩みや摂りたい栄養素に目を向けると、自分はどれを飲むべきか選びやすいですよね。
ちなみに食事で鉄を摂る場合は、全体の栄養バランスが偏らないように
ヘム鉄・非ヘム鉄を上手に組み合わせて摂るのがおすすめです!
薬に含まれているのは主に非ヘム鉄…なぜ?
ちなみにある日気付いたのですが、市販薬の鉄剤に含まれているのはどれもこれも非ヘム鉄ばかり。
薬なのに、ヘム鉄に比べて吸収率の悪い非ヘム鉄が主成分になっているのは何故なんだろう?
その理由を以前メーカーさんに確認したところ…
医療用でも市販でも、非ヘム鉄しか「医薬品の成分」として認められていないんですよ。
法律上の決まり、ということらしいです。
そうは言っても、主成分が非ヘム鉄=薬はダメ!ということではなく
医薬品であればそれはきちんと国などから効能効果を認められているもの。
さらに鉄以外の成分が配合されており、非ヘム鉄でも身体に吸収されやすいように工夫されていたりもします。
ヘム鉄、非ヘム鉄について正しい知識を頭に入れておきましょう!
毎日の鉄分補給にはサプリメントが◎
冒頭にもあるように、食事だけで必要な鉄分を完璧に摂るのは難しいです。
- 女性(月経により男性に比べて鉄が不足しやすい)
- 妊娠中または妊娠を希望している人(※医師に確認してから!)
- 忙しくてなかなか食事に気を付けられない人
- 疲れやすい人
こういった人たちは、毎日の食事の補足として鉄のサプリメントを活用しましょう!
↑このような書籍も近年よく見かけますが、
心の不調が気になる人も、鉄のサプリメントを取り入れてみても良いかもしれませんね。
貧血症状が出ている場合は市販薬という選択肢も
貧血症状が複数あって気になっているようなら、市販薬を利用するという選択肢があります。
- 疲れやすい
- だるい、常に眠い
- めまい、立ちくらみ
- 頭痛、頭重
- 動悸、息切れ
- 顔色が悪い
- 爪が弱い
あくまで一例であり、こういった症状があるからと言って必ずしも貧血という断定はできませんが
パッケージに記載されている効能・効果を確認した上で市販薬を試してみるのも◎
いずれにせよ迷ったり不安な時は、遠慮なくそのお店の薬剤師や登録販売者に相談してみましょう。
直接相談してみると、サプリメント、市販薬、場合によっては病院への受診など…
あなたに合った鉄分補給の解決方法を提案してくれるはず!
鉄のサプリメント・市販薬を飲むときの注意点
ここからは、実際に鉄のサプリメントや薬を飲むときの注意点について
それぞれ具体的に解説していきます。
鉄のサプリメントの場合
- 胃に負担をかけないように、食後に飲むのがおすすめ
- 1日の目安量が複数のサプリメントであれば、数回に分けて飲むのがおすすめ
- 続けやすい飲み方のものを、続けやすいタイミングで毎日の習慣に
サプリメントって、いつどのくらい飲むかハッキリ書かれていないけど…
どういうふうに飲むのが正しいの?
↑そうなんです!これドラックストアでは本当によく聞かれます。
サプリメントはあくまで「食品」なので、薬のように「1日3回食後に2錠ずつ」など用法用量が定められていません。
なので、パッケージにもはっきりと書いてありません。
というか、医薬品と区別しなきゃいけないので法律上ハッキリ書いちゃいけないんです。
というわけで、サプリメントは摂りたい栄養素の種類によっておすすめの飲み方が様々です。
今回取り上げた「鉄」の場合は、空腹時に飲むと胃に負担をかけやすいということが知られているため
管理栄養士×登録販売者の筆者としては食後に飲むのがおすすめ。
※吸収の良さを優先するときは空腹時が良い、という考え方もあります。
それに加えて、鉄は1度に身体に吸収される量が決まっているため
1日の目安の量をまとめて飲むのではなく、数回に分けて飲むのがベターです。
そしてサプリメントの場合は、飲みやすいタイミングで毎日続けることが大事!
ほとんどのサプリメントには「1日○粒目安」というように1日の目安の量が書いてあります。
回数が少ないほうが飲み忘れなく続けられる場合もあるし、
昔から他のサプリメントを複数回に分けて飲む習慣がついているようであれば、同じタイミングで飲める方が続けやすい場合もあるかと思います。
ライフスタイルに合わせた飲み方をするのが、継続のコツです。
栄養補給として飲むサプリメント。
自分が継続しやすいものを見つけて毎日の習慣にしましょう。
鉄の市販薬の場合
薬の場合、鉄だけに限らず市販薬全てに共通するポイントになります↓
- 薬剤師や登録販売者に相談して選ぶ
- 添付文書をしっかりと確認し、用法用量を守って飲む
薬ってことは、サプリメントより効き目が良いんでしょ?
これも、ドラッグストア店員がよく言われるワードですが
冒頭で説明しているように、サプリメントと薬はそれぞれの役割が全く同じというわけではないので
一概に比べることができません。
市販薬の場合、どれを飲むのが最適かというのは自分だけの判断ではなかなか難しい場合もあります。
そんなときは薬剤師や登録販売者に相談!
自分に合ったものを見付けやすくなるし、選んだ商品の飲み方などの説明も受けられるので一石二鳥ですよ。
そして薬の添付文書、ちゃんと読んでますか?
薬を安全に正しく飲むためにきちんと目を通すことが大切です。
共通の注意ポイント
鉄のサプリメントと市販薬、共通の注意ポイントは「飲み合わせ」です。
- 鉄のサプリメントと鉄が含まれている薬を重複しない(サプリメント同士、薬同士も×)
- 鉄の吸収を抑制してしまう成分の食品や飲み物と一緒に摂らない
鉄は摂れば摂るほど良いというわけではないんです。
1日の上限量があり、それを越える摂取が続いてしまうと過剰摂取となり
身体の不調につながる危険があります。
市販の鉄分の重複を気を付けるのはもちろんですが
例えば、病院を受診して既に貧血の診断を受けており処方された薬を飲んでいるのに、
医師に相談せず自分の判断でさらに鉄のサプリメントなどを飲み足すなどは、やめましょう。
ドラックストアにて…
お客さんの話をよくよく聞くと実は既に病院で処方された薬を飲んでいた!
なんてことも実際にある話なんです。
さらに、普段の食事で注意してほしいのがこちら↓
- タンニン…コーヒー、紅茶、お茶などに含まれる苦み成分
- リン酸塩…ハムやソーセージなどの加工食品に食品添加物として含まれる
これらは、鉄と同じタイミングで摂ることで鉄の吸収を阻害してしまいます。
- 鉄のサプリメントや薬はお茶などではなくお水で服用する
- コーヒータイムは食後よりもおやつの時間にする
- ハムやソーセージなどの加工食品は1度に食べ過ぎない
具体的には、こういったことに注意しましょう。
管理栄養士の筆者が愛用中のサプリメント紹介!
ここからは、管理栄養士×登録販売者の筆者が
鉄の補給のために愛用している(していた)ものをピックアップしていきたいと思います。
毎日継続中!「ディアナチュラスタイル 鉄×マルチビタミン」
- 鉄だけでなくビタミンの補給も兼ねたい
- 粒を飲むのが苦手なので、飲む回数と個数が少ないものが良い
↑この理由から、「ディアナチュラスタイル 鉄×マルチビタミン」を毎日の習慣のサプリメントとして選びました。
さらにこのサプリメントの特長は…
- 国内工場で生産、着色料無添加という安心ポイントあり
- パウチなので持ち運びもしやすく、収納も場所を取らない
私にとっては嬉しいポイントを押さえているサプリメント!
今も継続して飲んでます。
妊娠希望~妊娠初期は「ディアナチュラ 鉄・葉酸(60粒)」
↑ちなみに妊娠を意識した時から妊娠初期にかけては、葉酸もしっかり摂りたかったのでこちらを飲んでいました。
この「ディアナチュラ 鉄・葉酸(60粒)」も、粒を飲むのが苦手な筆者には嬉しい1日1粒目安。
そして妊娠を意識していてもいつ妊娠するかは分からないので、長く続けることを前提とすると安い方が良い!という考えから
2ヶ月分で1000円もしないというコスパの良さにも惹かれてこれを選びました。
妊娠中は「ピジョン 葉酸プラス」
妊娠が分かり、「ディアナチュラ 鉄・葉酸」を飲み切ってからこちらを飲んでいました↓
※2022年2月からリニューアルされたようです!↓
「ディアナチュラ 鉄・葉酸」との違いは、葉酸の量です。
通常だと葉酸の1日の摂取すべき量は240μgなんですが、妊娠するとその量が約2倍に増えます。
「ディアナチュラ 鉄・葉酸」と比べて摂れる鉄の量は少しだけ減ってしまうのですが、ピジョンは葉酸を400μg/日摂れるのでこちらに切り替えました。
ちなみに妊娠ステージに合わせた鉄・葉酸の量を摂取できる
「マザーリーフ みんなの葉酸」というサプリメントもあります。
コスパも良いのでおすすめです!↓
↑マザーリーフのサプリメントは切り替えがかなりラクです!
自分の妊娠期に知っていたら、正直これを飲みたかった…
おやつに「ハマダ 鉄プラスコラーゲンウエハース」
そしてこの「ハマダ 鉄プラスコラーゲンウエハース」は、美味しく鉄が摂れる栄養機能食品!↓
1日3枚が目安となっていて、1枚で2.5mgの鉄分が摂れるので
鉄のサプリメントや薬同士は併用できませんが、このウエハースは鉄分のちょい足しができます。
特に妊娠後期はとても便利で、1日1枚だけサプリメントのさらに補足のつもりでおやつに食べていました。
- 妊娠後期の、鉄分がさらに必要なタイミングに補足しやすい
- ココア味で美味しい!子どもにも良さそう
- 個包装なので出先でも鉄分補給できる
↑このように使い勝手が良く、
40枚も入っていてワンコインでおつりがくる安さも嬉しいポイントです。
以上が、筆者が個人的に使いやすくて好きな鉄分補給アイテムでした。
これはあくまで私の場合。
自分が外せない条件(筆者の場合は「1日1粒」という条件必須でした)に目を向けると選びやすいと思います!
まとめ
今回は「鉄」のサプリメントと薬の違いや選び方についての内容でした。
この記事を読むことで、鉄のサプリメントや市販薬を選ぶときの参考になれれば幸いです。
鉄に関するものって多種多様!
それだけ多くの人が気にしている栄養素なのかもしれませんね。