※本ページはプロモーション広告が含まれています※
筆者は現在2人の男の子を育てているママですが、実は過去に3回の流産を経験しています。
関連記事では1回目の流産のお話をまとめましたが、こちらの記事では2回目の流産について書いていきたいと思います。
★あわせて読みたい→【体験談】2回の心拍確認後に流産…つわりは?自然排出の経過や痛みについても解説
私の妊娠・出産・流産の時系列はこちら↓
- 妊娠1回目→妊娠10週で稽留流産(1回目の流産)、その後自然排出(進行流産→完全流産)
- 妊娠2回目→2ヵ月後に長男妊娠・無事出産
- 妊娠3回目→2年後に再び妊娠10週で稽留流産(2回目の流産)、手術
- 妊娠4回目→約半年後に検査薬陽性出るも化学流産(3回目の流産)
- 妊娠5回目→化学流産の翌月に次男妊娠・無事出産
なぜ辛い経験を思い出しながら書こうと思ったのかというと
自分自身、妊娠初期や流産後に色々な人の流産経験のブログ記事を検索してよく読んでおり、それにとても助けられたから。
そしてそれぞれの流産で違う体験をしたので、少しでも読んでいただいている方の不安を解消する手助けになれば…と思い記事を書くことに至りました。
この記事では、
- 2回目の流産の診断をされるまでの過程
- つわりなどの体調の変化と心境の変化
- 稽留流産の兆候について
こういったことを、筆者の経験をもとに解説します。
※ありのままを書くため、流産の話が辛く感じる方は無理せずスルーしてくださいね。
この記事を読んでいただいているママたちの心を少しでも穏やかにできたら…という願いがこもっています。
妊娠発覚~2回目の流産と診断されるまで
長男が2歳になる頃に妊娠発覚
- 疲れやすい
- 眠気
⇒いつもの生理前や少し疲れた時と同じような体調でした
そろそろ2人目が欲しいねと夫と話していた矢先、長男2歳の誕生日の頃に妊娠が発覚しました。
今までと同様、早すぎると赤ちゃんが確認できないと思ったので
生理予定日から数えて妊娠6週くらいのタイミングで産婦人科を受診。
最初の受診では内診で胎嚢を確認するものだと思っていたら、エコーでの診察でした。
約2センチほどの胎嚢を確認することができ、子宮外妊娠などではなく子宮内の正常の位置に妊娠できていることが分かりました。
が、しかし。
この時点で赤ちゃんの姿(胎芽)と心拍は確認することができませんでした。
この時期でこの胎嚢の大きさなら、赤ちゃんと心拍がまだ見えなくてもおかしくはないですよ。
胎嚢の大きさ自体は正常だしね。
2週間後くらいにもう一度見てみましょう。
ぽっかりと黒い円に見える胎嚢が写ったエコー写真をもらい
次は見えますようにと願いながら2週間後に診察の予約を入れ帰宅しました。
これは余談ですが、驚いたことに、生理予定日から算出した出産予定日が最初に流産してしまった子と全く同じ日だったのです。
お空に帰ってしまった最初の赤ちゃんが戻ってきてくれたのかなと嬉しくなりました。
【2週間後に再受診】妊娠8週…赤ちゃんが見えない
- 常に胃がむかむか
- 食べられるものが極端に偏る
⇒次の受診までの間についにつわりが始まりました
次はきっと見える、大丈夫…!とひたすら言い聞かせ、長い長い2週間がやっと過ぎました。
受診当日が待ち遠しくもありましたが、同じくらい不安もあったため夫に付き添ってもらい病院へ。
祈るような気持ちで診察室に入りました。
この時は最初に内診で確認。
しかし、赤ちゃんは見えませんでした。
今度はエコー。
先生は隅々までじっくり、血流までしっかり時間をかけて探してくれました。
が、それでも見えず。
ついに心拍どころか赤ちゃんの姿すら確認できませんでした。
…うーん、胎嚢は2センチ半くらいに成長しているにもかかわらず赤ちゃんが見えないのは、もう流産の診断をせざるを得ません。
見えにくい部分は血流も見たんだけど、赤ちゃんらしい反応も無いので…
今回は、残念ながら赤ちゃんが育っていないということになります。
私はまた目の前がチカチカして気を失いそうになりましたが、なんとか堪えました。
なんと、2回目の流産の診断を受けてしまいました。
後に手術をすることになり診断書を見て分かったのですが、この時も「稽留(繋留)流産」という診断でした。
出血やお腹の痛みなどの自覚症状が無いまま、お腹の中で赤ちゃんの心拍が停止してしまう流産のこと。
最初の流産では、心拍を2回確認したにも関わらずそれが止まってしまっていたということで、定義通り稽留流産の診断を受けたのですが…
今回は胎嚢はあるのに赤ちゃんの姿が見えない状態(枯死卵というそうです)という異なるケースでしたが、前回と同じ「稽留流産」の診断でした。
★あわせて読みたい→【体験談】2回の心拍確認後に流産…つわりは?自然排出の経過や痛みについても解説
再び自然排出か手術かの選択
前回同様、自然排出を待つか手術をするかの選択をしなければなりませんでした。
しかし、今回と前回では私の状況も違ったので悩みました。
- 長男の存在→長男と2人きりの時に自然排出が始まってしまったら…と考えると手術を受けるべき?
- 1度正常なお産を経験している→お産で陣痛の痛みを体験しているので、流産の痛みには耐えられるはず…と先生に言われた
最初の流産のときはニュアンス的に「相当な痛みを伴うので、あなたは自然排出だと耐えられないかもしれない」と言っていた産婦人科の先生。
今回は自然に出てくるのを待つのも選択肢として考えてみては…というお話をされました。
胎嚢も小さいし、陣痛の痛みを乗り越えているので、今回も自然な流産になったとしても今のあなたなら耐えられると思います。
- 最初に進行流産から完全流産を経験し、さらにその後自然分娩も経験していることから、痛みに耐えられると判断したから
- 手術にはかなり稀ではありつつも感染症や裂傷などのリスクを伴い、さらに全身麻酔で意識を無くすことをしなければならないから
そういったことから、自然に任せた方が私の身体への負担が少ないのではないかというのが先生の考えでした。
先生の仰ることは一理ある…でも、あの痛みと恐怖をまた経験しなければならない…動けないくらい痛くなったから、その時長男と2人きりだったら長男を不安にさせてしまうんじゃ…
色んな考えが頭をめぐって、私はなかなか答えが出せませんでした。
そこで先生が提案してくれたのは、次のような内容でした。
- ひとまず3週間後くらいに診察の予約を入れておく
- その3週間の間、自然排出を待ってみる
- 診察までに自然排出にならなければそこで手術の予約を入れる
私は流産の診断をされたショックもあって思考が回っていなかったので、具体的な提案をしてくれた先生に助けられました。
結局私は、先生の提案に沿うことにしました。
その後、廊下で診察室に入っていくお腹の大きな妊婦さんが目に入ってしまい、「なんで私ばっかり…」という負の感情が溢れて涙が止まらなくなりました。
流産の兆候はあった?
ちなみに今回の流産に関しては、兆候は全く感じられませんでした。
出血は無かったですし、つわりは普通にありました。
最初の流産のときのように、つわりが曖昧で軽すぎたなんてこともなく
長男や次男の妊娠時のようなしんどいつわりでした。
兆候をしいて言えば、正常妊娠で赤ちゃんが大きくなることに伴う子宮を引っ張られるような下腹部痛が無かった、ということくらいです。
赤ちゃんが育っていないのにつわりがある、というのは肉体的にも精神的にもつらかったです…
流産の診断をされた後も、つわりはどんどんひどくなっていきました。
後から先生に教えていただいたのが…↓
つわりは妊娠に伴うホルモンの変化によるもの。
胎嚢が身体の中にある状態では身体は”妊娠している”と認識しているから、稽留流産であっても普通に妊娠しているときと同じようにつわりがあるんです。
「つわりがひどいのは赤ちゃんが元気な証拠」というジンクスは、何の根拠もないんだよ。
※結局私は手術が終わるまでずっとつわりがありました。本当にしんどかった…
そしてこの時期、長男は2歳でイヤイヤ期まっさかり。
具合悪いし悲しいしイライラするしで、かなりつらい3週間を過ごしました。
つわりがしんどくて長男に十分構ってあげられず、長男に対しては申し訳ない気持ちもいっぱいでした。
3週間待ったものの自然排出ならず【手術が決定】
- つわりがどんどんひどくなる
⇒その反面、腹痛や出血などの流産の兆候は相変わらず何も無し
ついにこの3週間で自然排出には至らず。
再び内診とエコーをされましたが、赤ちゃんが見えないことに変わりはなく。
さらに内膜が剥がれそうなど自然排出になりそうな状態でもなく。
これ以上待っていても身体に負担がかかってしまうということで、私は初めて流産の手術をすることになりました。
診察の後は手術前に感染症などを調べる血液検査をするために採血をされました。
採血の間も、お腹の大きな妊婦さんたちが次々と目に飛び込んできて…辛くて辛くて号泣してしまいました。
採血してくれた助産師さんは、何も言わず私の背中をさすってくれました…その優しさに今でも心が温かくなります。
3日後に手術の予約を入れ、手術の説明書と同意書をもらって帰宅しました。
その後、日帰りでの流産手術は無事終了。
手術から1週間後の診察で、私は先生に不育症の検査について意見を聞いてみました。
2回の流産=反復流産?私は不育症?
2回目の流産を経験し、私が気になったのはこの2つです↓
- 私の場合、2回の流産をしたことによって「反復流産」ということになるの?
- 不育症の検査を受けるべき?
そもそも反復流産と不育症というのは、
流産を2回以上繰り返すこと。(3回以上だと「習慣性流産」と言います)
妊娠したものの流産などを2回以上繰り返す状態のこと。
というわけで、私に当てはまっている気がしたので先生に質問してみました。
すると、先生の見解はこうでした↓
みつママさんの場合は、2回の流産と言っても連続した2回ではないんですよね。
1度正常なお産を挟んでいるので、僕の考えでは反復流産には当てはまらない。
どちらの流産も初期によくあるケースですし、今の時点では不育症の検査も必要ないと思いますよ。
そう、私の場合流産を2回と言っても「連続した」流産ではないのです。
私は1回目の流産と2回目の流産の間に、妊娠中もお産自体も特に大きな問題なく長男を出産しています。
更に流産した時の胎嚢をどちらも病理検査に出してもらっているのですが
そちらも特に異常は認められませんでした。
★あわせて読みたい→【体験談】2回の心拍確認後に流産…つわりは?自然排出の経過や痛みについても解説
自分のケースが反復流産には当てはまらないという先生の意見を聞いて、少し不安が和らぎました。
そして私は先生の言葉を信じて、不育症の検査は受けないことに決めました。
ほっとしたのも束の間、私はその半年後に「化学流産(生化学的妊娠)」を経験することになります。
3回目の流産と、その間に実践した排卵検査薬を使った妊活についてもまた改めて記事にしたいと思います。
まとめ
このような形で、私は2回目の流産を経験しました。
診断までの流れやつわり・体調・兆候についてや、反復流産や不育症の考え方を参考にしていただければと思います。
このときは流産の兆候が全く無く、正常に妊娠しているときと変わらない体調だったので
1回目とはまた違う辛さがありました。
妊娠・出産は本当に奇跡だということを改めて考えさせてくれた私の経験談。
残念ながらお空に帰ってしまった私の赤ちゃんに…ありがとうの気持ちを伝えたいです。
この記事を読むことで、ママさんたちの不安や心の傷を少しでも和らげることができたら幸いです。